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低位舌とは?大人の治し方・改善トレーニングと顔への影響を徹底解説
2026年6月6日

最近、滑舌が悪くなってきた、二重あごが気になる、いびきがひどくなった、肩こりがなかなか治らない。こうした悩みを抱えている方は、低位舌(ていいぜつ)という状態が原因かもしれません。
低位舌は、舌が本来あるべき位置よりも下に下がってしまっている状態のことで、子供だけでなく大人にも多く見られる現象です。一見、舌の位置だけの問題に思えるかもしれませんが、実は顔の見た目から全身の健康まで、さまざまな影響を及ぼす重要な要素なのです。
幸い、低位舌は大人になってからでも改善することができます。適切なトレーニングを継続することで、舌の筋力を取り戻し、健康で美しい状態に近づけることが可能です。
この記事では、札幌市西区の「みかみ歯科医院」が、低位舌の正体、大人の方が抱える原因、顔や全身への影響、そして自宅でできる改善トレーニングまで、徹底的に解説します。
低位舌(ていいぜつ)とは?舌の正しい位置
まずは、低位舌が何なのか、そして舌の正しい位置がどこなのかを理解しておきましょう。
低位舌とは
低位舌(ていいぜつ)とは、舌が本来あるべき位置よりも、後方や下方に下がってしまっている状態のことを指します。
リラックスした状態のときに、舌が下の歯の方に落ちている、または舌全体が口腔の下部に沈んでいる状態が、典型的な低位舌です。本来、舌は上あごの裏側に軽く接していることが理想ですが、その位置を維持できなくなった状態が低位舌と呼ばれます。
低位舌は子供に多い症状として知られていますが、大人になっても改善されないまま、あるいは大人になってから発症するケースも少なくありません。口呼吸の習慣や加齢による筋力低下など、さまざまな要因が関わっています。
舌の正しい位置はスポット(上顎前歯裏側)
舌の正しい位置は、上あごの裏側にあるスポットと呼ばれる場所です。
具体的には、上の前歯のすぐ後ろにある歯肉のあたりです。この位置に舌の先端が軽く接し、舌全体が口蓋(上あごの天井部分)にぴったりと収まっている状態が、健康的な舌の位置です。
この位置に舌があることで、いくつかの重要な役割が果たされます。まず、舌が上あごを内側から押し上げることで、上あごの正常な発達を促します。また、唾液や食べ物を飲み込む嚥下の際に、舌が口蓋にぴったりとくっつくことで、スムーズな飲み込みが可能になります。
歯並びは、舌の力と、唇や頬の筋肉の力の絶妙なバランスの上に成り立っています。舌が正しい位置にあることで、このバランスが保たれ、健康的な歯並びと噛み合わせが維持されるのです。
自分が低位舌かチェックする方法
自分が低位舌かどうかを確認するための簡単なチェック方法があります。
まず、リラックスした状態で、口を閉じてみてください。そのとき、舌の先端はどこに触れていますか?上の前歯の裏側のスポットに触れているのが理想ですが、下の前歯の裏側や、下あごの底に落ち着いていた場合は、低位舌の可能性があります。
また、以下のような特徴がある場合も、低位舌の疑いがあります。
- 舌の側面にギザギザとした歯型がついている
- 舌の表面が白く汚れている(舌苔がつきやすい)
- 口がぽかんと開いていることが多い
- いびきをかく、または睡眠中に口呼吸をしている
- 滑舌が悪い、舌足らずな話し方をする
- 食事のときにくちゃくちゃと音を立てる、またはむせやすい
- 二重あごが気になる、フェイスラインがたるんでいる
これらの特徴に複数当てはまる方は、低位舌である可能性が高いと考えられます。
低位舌が大人に起こる原因

大人の低位舌には、いくつかの原因が考えられます。それぞれを詳しく見ていきましょう。
口呼吸の習慣化
大人の低位舌の最も大きな原因の一つが、口呼吸の習慣化です。
鼻呼吸ではなく口呼吸が習慣になっていると、口が常に開いた状態となり、舌が上あごに接する機会が減ってしまいます。その結果、舌は重力に従って下方に落ちていき、低位舌の状態が定着していきます。
口呼吸の原因としては、鼻づまりや慢性鼻炎、アレルギー性鼻炎などの鼻の疾患があります。また、幼少期に鼻呼吸の習慣が身につかなかった方は、大人になっても口呼吸が続いている場合があります。
口呼吸と低位舌は密接に関連しており、どちらか一方を改善するためには、もう一方も同時にアプローチする必要があります。
内舌筋・外舌筋の筋力不足
舌は、内舌筋(ないぜつきん)と外舌筋(がいぜつきん)と呼ばれる筋肉によって支えられています。これらの筋肉の筋力が低下すると、舌を正しい位置に持ち上げて維持することができなくなります。
内舌筋は舌の形状を変化させる筋肉で、外舌筋は舌の位置を変える筋肉です。両方の筋肉がしっかり働くことで、舌を上あごに押し上げ、スポットの位置に保つことができます。
口呼吸が長く続いている方や、柔らかい食べ物ばかり食べている方は、舌の筋肉を使う機会が少なく、筋力が低下していることが多いです。
加齢による筋力低下
舌の筋肉も、他の体の筋肉と同様、加齢とともに衰えていきます。
特に40代以降になると、舌の筋力が徐々に低下し、低位舌になりやすくなります。これは、滑舌の悪化や誤嚥のリスク増加にもつながる現象です。
しかし、舌の筋肉は何歳からでもトレーニングによって鍛えることができます。継続的なトレーニングで、加齢による筋力低下を補うことが可能です。
噛み合わせの問題
噛み合わせに問題がある方も、低位舌になりやすい傾向があります。
特に、開咬(前歯が噛み合わない状態)や上下顎前突などの不正咬合がある方は、舌が口腔内で正しい位置に収まりにくく、低位舌の状態が続きやすくなります。
矯正治療によって噛み合わせを改善することで、舌が正しい位置に収まりやすい環境を作ることができます。
姿勢の悪さ
意外かもしれませんが、姿勢の悪さも低位舌の原因の一つです。
猫背や前傾姿勢が習慣化していると、首や顎の位置が不自然になり、舌が後方に落ちやすくなります。逆に、低位舌の方は気道を確保するために首を前傾させる傾向があり、ストレートネックの原因にもなります。
姿勢と低位舌は相互に影響し合っており、両方を改善することが重要です。
低位舌が顔に与える影響
低位舌は、顔の見た目にも大きな影響を与えます。具体的にどのような変化が起こるのか見ていきましょう。
二重あごになりやすい
低位舌の方が悩まれることが多いのが、二重あごです。
舌の筋力が低下し、舌が下に落ちている状態が続くと、舌や首周りの筋肉が衰えていきます。さらに、舌は顔周りの筋肉ともつながっているため、舌の筋力が衰えると、顎下の脂肪を支える筋力も低下し、二重あごが目立つようになります。
太っているわけではないのに二重あごになってしまっている方は、低位舌が原因の可能性があります。
フェイスラインがたるむ
舌の位置は、フェイスラインにも大きく影響します。
舌が正しい位置にあることで、顔全体の筋肉のバランスが保たれ、シャープなフェイスラインが維持されます。しかし、低位舌になると、顔の下半分の筋肉が緩み、たるみが目立つようになります。
特に、頬のたるみや口角の下がりなどは、低位舌が関係していることが多く、トレーニングで改善できる可能性があります。
口ごぼに見える(下顎が後退)
口ごぼと呼ばれる、口元が前に突出しているように見える顔立ちにも、低位舌が関係していることがあります。
太っていないのに二重あごだったり、上顎が前に出ているわけではないのだけれど下顎が後退してしまっている、下顎の成長が足りていないケースも、口ごぼと表現される方たちによく見られます。
下くちびるを巻き込んでしまうクセや、口が開いていることで、結果として乾いている唇を舐めるクセがよくない習慣となってしまっている場合にも、上あごより下あごが後退した形になり、結果として上あごのほうが前に出ている印象になっている顔立ちの方たちがいます。
これらの背景には、低位舌が深く関わっているのです。
顔の歪み
低位舌の方は、無意識のうちに片側で噛む癖や、片側に舌を寄せる癖がついていることがあります。これにより、顔の左右の筋肉のバランスが崩れ、顔の歪みが生じることがあります。
エラの左右差や、口角の高さの違い、目の左右差なども、低位舌からくる筋肉バランスの崩れが影響していることがあります。
表情筋の衰え
舌は顔の表情筋とも密接につながっているため、低位舌の方は表情筋全体が衰えやすい傾向があります。
笑顔が作りにくい、顔の表情が乏しくなった、ほうれい線が深くなったといった悩みも、低位舌からくる表情筋の衰えが原因の場合があります。
低位舌が引き起こす全身への悪影響

低位舌は顔だけでなく、全身の健康にも影響を及ぼします。意外な悪影響について見ていきましょう。
気道が狭くなり呼吸が浅くなる
低位舌になると、舌が後方に落ちることで気道が狭くなります。気道が狭いと、呼吸が浅くなり、十分な酸素を取り入れることが難しくなります。
呼吸が浅い状態が続くと、体全体の酸素不足を招き、疲れやすい、集中力が続かない、頭痛が起こりやすいといった症状につながります。
いびき・睡眠時無呼吸症候群
睡眠中に低位舌の状態がさらに顕著になると、いびきや睡眠時無呼吸症候群の原因となります。
仰向けに寝ると、舌が重力で喉の奥に落ち込み、気道をふさいでしまいます。これがいびきや無呼吸の発生メカニズムです。睡眠の質が低下するだけでなく、日中の眠気や倦怠感、心血管系の疾患リスクなど、深刻な健康問題につながることもあります。
ストレートネック・肩こり・姿勢悪化
低位舌は、姿勢にも大きな影響を与えます。
舌が後ろに下がってしまっているので、そもそも気道が狭くなり、ものをのみこむ、嚥下する通り道も狭くなるので、嚥下効率が下がります。ごっくんしにくい、のみこみにくい環境になります。
そうすると、人間は代償行為として気道を広く、食道を広く確保しようとするために、首を前傾させます。つまり、頭を肩より前に出します。ストレートネックになります。そうすると背中の筋肉が緊張し、僧帽筋がはり、肩がこります。姿勢が悪くなります。腰にも負担が来ます。よくない連鎖がたくさん起きてきます。
このように、低位舌は単なる舌の位置の問題ではなく、全身の姿勢や筋肉のバランスにまで影響を及ぼす重要な要素なのです。
滑舌が悪くなる
舌の筋力が低下すると、滑舌が悪くなります。
特に、サ行、タ行、ラ行など、舌の細かい動きが必要な発音が苦手になります。舌足らずな話し方になったり、聞き取りにくい発音になったりすることがあります。
仕事で人前で話す機会が多い方や、滑舌の悪さに悩んでいる方は、低位舌の改善が解決のヒントになることがあります。
誤嚥・むせやすくなる
舌の筋力が衰えると、嚥下機能も低下し、食べ物や飲み物が気道に入ってしまう誤嚥のリスクが高まります。
食事のときにむせる頻度が増えた方、水を飲むときにむせるようになった方は、低位舌が原因の可能性があります。誤嚥は誤嚥性肺炎の原因にもなるため、高齢者にとっては特に注意が必要です。
口臭・ドライマウス・虫歯リスク
口呼吸と低位舌は同時に起こることが多く、口腔内の乾燥を招きます。
口の中が乾燥すると、唾液の分泌量が減り、自浄作用が低下します。その結果、口臭がきつくなったり、ドライマウスの症状が出たり、虫歯や歯周病のリスクが高まったりします。
唾液には殺菌作用や粘膜保護作用があり、口腔内の健康を保つために欠かせないものです。低位舌を改善することで、唾液の分泌が促され、口腔環境も改善されます。
大人の低位舌の治し方|自宅でできる改善トレーニング
低位舌は、大人になってからでも改善することができます。自宅で簡単にできるトレーニングをご紹介します。
①あいうべ体操(1日30回)
あいうべ体操は、福岡市のみらいクリニックの今井一彰先生が考案した、口元の筋肉を鍛える体操です。
やり方は以下の通りです。
- あー:口を大きく開ける
- いー:口を横に広げる
- うー:口を前に突き出す
- べー:舌を思いきり下に出す
これを1日30回ほど繰り返します。1セット10回を3回に分けて行うのがおすすめです。
あいうべ体操は、舌の筋肉だけでなく、口の周りの筋肉も同時に鍛えることができ、口呼吸の改善にも効果があります。多くの歯科医師が推奨している、効果的なトレーニング方法です。
②舌回し運動(口を閉じて舌で歯の表面をなぞる)
舌回し運動は、口を閉じた状態で、舌の先で歯の表面と内側の頬をなぞるように一周させるトレーニングです。
やり方は以下の通りです。
- 口を閉じる
- 舌の先を歯の外側に当てる
- 時計回りに歯の表面をゆっくりとなぞる
- 上下の歯をすべて一周したら、反時計回りに同じ動作を行う
時計回り20回、反時計回り20回を1セットとし、1日3セットを目標にします。
最初は5回程度から始めて、徐々に回数を増やしていきましょう。舌の筋力アップだけでなく、唾液の分泌促進、フェイスラインの引き締めにも効果があります。
③ポッピング(舌打ち音で上顎にくっつける)
ポッピングは、舌を上あごに吸い付けて、舌打ちのような音を出すトレーニングです。
やり方は以下の通りです。
- 舌全体を上あごにぴったりとくっつける
- 舌を上あごに吸い付けた状態を3秒間キープ
- 一気に舌を離して、ポンと音を出す
これを15回ほど繰り返します。1日3セットを目標にしましょう。
ポッピングは、舌を上あごに押し付ける力を鍛えるトレーニングです。低位舌で重要な舌挙上筋(舌を持ち上げる筋肉)を効果的に鍛えることができます。
④ガムトレーニング(舌で丸める)
ガムを使ったトレーニングも、舌の筋力を鍛えるのに効果的です。
やり方は以下の通りです。
- シュガーレスガムを口に入れる
- ガムをよく噛む
- 舌の先で丸める(舌全体を使って丸めることを意識する)
- 丸めたガムを上あごのスポットに押し付ける
このトレーニングは、舌の筋肉を鍛えるだけでなく、嚥下機能の改善や唾液の分泌促進にも効果があります。日常生活の中で気軽に取り入れられるのも魅力です。
⑤スポット意識トレーニング
スポット意識トレーニングは、舌の正しい位置を体に覚えさせるトレーニングです。
やり方は以下の通りです。
- リラックスした状態で口を閉じる
- 舌の先端を上の前歯の裏側のスポットに当てる
- 舌全体を上あごにぴったりとつけた状態をキープ
- この状態を1分間続ける
1日に何度も意識的に行うことで、舌の位置が定着していきます。
最初は不自然に感じるかもしれませんが、続けることで自然と舌が正しい位置に収まるようになります。日常生活の中で、気づいたときに意識するだけでも効果があります。
大人の低位舌改善|歯科医院で行うMFT(口腔筋機能療法)

自宅でのトレーニングだけでは改善が難しい場合は、歯科医院で専門的なトレーニングを受けることをおすすめします。
MFTとは
MFT(口腔筋機能療法)は、口腔筋機能療法とも呼ばれる治療法で、口の周りの筋肉を鍛えて、舌の位置や噛む、飲み込む、発音などの機能を正しい状態に改善するためのトレーニングです。
舌の正しい位置の獲得、正しい嚥下パターンの習得、口呼吸の改善、舌癖の改善など、さまざまな目的でMFTが行われます。
子供向けのイメージが強いかもしれませんが、大人でも受けることができ、しっかり効果を実感できる治療法です。
歯科医院で受けるトレーニングの内容
MFTで行われるトレーニングは、患者さんの状態に応じてカスタマイズされます。一般的には以下のような内容が含まれます。
- 舌の位置を意識するトレーニング
- 舌の筋力を鍛えるエクササイズ
- 正しい嚥下パターンの習得
- 唇の閉じる力を鍛えるトレーニング
- 口呼吸から鼻呼吸への切り替え
- 表情筋のエクササイズ
歯科医師や歯科衛生士が、患者さん一人ひとりの状態を見極めて、最適なトレーニングを選択し、進めていきます。
改善までの期間(半年〜2、3年)
大人の低位舌を改善するためにかかる期間は、個人差がありますが、一般的には半年から2、3年程度かかります。
長年にわたって身についた習慣や筋肉の状態を変えるためには、それなりの時間が必要です。早い方で半年、ゆっくりの方で2〜3年かかることもあります。
しかし、継続的にトレーニングを行えば、確実に改善が見られます。歯科医院での定期的なチェックを受けながら、根気強く続けることが大切です。
当院でのアプローチ
当院では、矯正治療と並行して、必要に応じてMFTのアドバイスも行っています。
矯正治療によって歯並びと噛み合わせを整えながら、舌の位置や口の周りの筋肉のバランスも改善することで、より確実な治療結果と、後戻りの少ない安定した状態を目指します。
舌の位置や呼吸の改善は、矯正治療の成功にも、保定期間の安定にも、そして全身の健康にも大きく貢献します。
低位舌の治し方|矯正治療との組み合わせ
低位舌は、矯正治療との組み合わせでより効果的に改善することができます。
歯列拡大で鼻呼吸を促進
低位舌の根本原因の一つに、上あごの幅が狭いことが挙げられます。上あごが狭いと、舌が上あごに収まる十分なスペースがなく、低位舌になりやすくなります。
矯正治療で歯列を拡大することで、上あごの幅が広がり、舌が正しい位置に収まりやすくなります。同時に、鼻腔も広がるため、鼻呼吸がしやすくなり、口呼吸が改善されていきます。
歯列拡大→鼻呼吸の改善→舌の正しい位置の獲得という連鎖的な改善が期待できます。
保田矯正による複数装置の組み合わせ
当院で行っている保田矯正は、複数の矯正装置を組み合わせることで、それぞれの装置の長所を活かした治療を行うアプローチです。
特に、スケルトン拡大装置を用いた歯列拡大は、小児期だけでなく、マイクロインプラントを併用することで成人の方でも可能です。これにより、年齢に関わらず、上あごの幅を広げて舌のスペースを確保することができます。
矯正治療と低位舌改善のトレーニングを並行して行うことで、より早く、確実な改善が期待できます。
矯正後の後戻り予防にも
低位舌の改善は、矯正治療後の後戻り予防にも非常に重要です。
矯正治療で歯並びを整えても、舌が下の歯を内側から押し続けていたり、嚥下のたびに舌が前歯を押していたりすると、せっかく整えた歯並びが少しずつ崩れていきます。
舌の位置を正しい場所に保つことができれば、矯正後の保定期間がより安定し、長期的に美しい歯並びを維持することができます。
低位舌を改善するための生活習慣

トレーニングだけでなく、日常生活の習慣を見直すことも、低位舌の改善には欠かせません。
鼻呼吸の習慣をつける
最も重要なのは、鼻呼吸の習慣をつけることです。
普段から意識して鼻で呼吸するように心がけましょう。鼻づまりがある方は、耳鼻咽喉科で原因を診てもらい、適切な治療を受けることをおすすめします。
寝ている間に口が開いてしまう方は、口閉じテープを使用する方法もあります。最初は違和感があるかもしれませんが、続けることで鼻呼吸が自然になっていきます。
よく噛んで食べる
食事の際は、よく噛んで食べることを意識しましょう。
柔らかいものばかり食べていると、口の周りの筋肉や舌の筋肉が衰えていきます。硬めの食材を取り入れたり、一口あたりの咀嚼回数を増やしたりすることで、舌や口の周りの筋肉を自然に鍛えることができます。
目安として、一口30回噛むことを目標にしてみましょう。
姿勢を正す
姿勢の悪さは低位舌を助長します。
デスクワークが多い方は、座っているときの姿勢を意識しましょう。背筋を伸ばし、顎を引いて、頭が首の真上にくるような姿勢を心がけます。
スマートフォンを見るときの前傾姿勢にも注意が必要です。長時間下を向いていると、首が前に出てストレートネックになり、低位舌が進行します。
口を閉じる意識を持つ
普段から、口を閉じる意識を持つことが大切です。
リラックスしているときに口がぽかんと開いていないか、時々チェックしてみてください。口を閉じて、舌を上あごのスポットに当てる習慣を身につけることで、低位舌は徐々に改善されていきます。
低位舌は大人でも改善できる|諦めない理由
長年低位舌の状態で過ごしてきた方も、改善を諦める必要はありません。
何歳からでも始められる
低位舌の改善トレーニングは、何歳からでも始めることができます。
40代、50代、それ以上の方でも、適切なトレーニングを継続することで、舌の筋力を取り戻し、舌の位置を改善することができます。年齢を理由に諦めず、まずは始めてみることが大切です。
改善は徐々に実感できる
低位舌の改善には時間がかかりますが、少しずつ変化を実感することができます。
トレーニングを始めて数週間で、舌の位置を意識できるようになります。数ヶ月で、舌の筋力がついてきたことを感じられるようになります。半年から1年で、フェイスラインや滑舌、いびきなどに変化が現れる方も多いです。
焦らず、自分のペースで継続することが、改善への近道です。
健康面のメリットも大きい
低位舌の改善は、見た目だけでなく、全身の健康面でも大きなメリットがあります。
呼吸が深くなり、酸素の取り込みが改善されることで、疲れにくくなり、集中力も向上します。いびきや睡眠時無呼吸症候群が改善されれば、睡眠の質が上がり、日中のパフォーマンスも向上します。
姿勢が改善されれば、肩こりや腰痛も軽減されます。誤嚥のリスクも減り、将来的な健康リスクも軽減できます。
低位舌の改善は、生涯にわたる健康投資なのです。
まとめ:低位舌の改善は健康と美しさへの第一歩
低位舌は、舌が本来あるべき位置よりも下に下がってしまっている状態のことで、子供だけでなく大人にも多く見られます。
低位舌は、顔の見た目(二重あご、フェイスラインのたるみ、口ごぼに見える)にも、全身の健康(いびき、睡眠時無呼吸症候群、肩こり、姿勢悪化、滑舌の悪化、誤嚥)にも、大きな影響を与えます。
幸い、低位舌は大人でも改善することができます。あいうべ体操、舌回し運動、ポッピング、ガムトレーニング、スポット意識トレーニングなど、自宅で手軽にできるトレーニングがたくさんあります。また、歯科医院でのMFT(口腔筋機能療法)や矯正治療との組み合わせで、より効果的に改善することも可能です。
札幌市西区の「みかみ歯科医院」では、矯正治療と並行して、低位舌の改善のためのアドバイスを行っています。きれいになるための矯正治療は間違いではありませんが、私たちは健康できれいになってほしいと願っています。低位舌が気になる方、口呼吸を改善したい方、矯正治療と並行して根本的な改善を望まれる方は、ぜひお気軽にご相談ください。
よくある質問(FAQ)
Q1: 大人の低位舌は治りますか?
はい、大人の低位舌も治すことができます。何歳になっても、舌の筋肉はトレーニングによって鍛えることが可能です。あいうべ体操、舌回し運動、ポッピングなどの自宅でできるトレーニングを継続することで、徐々に舌の位置が正しい場所に戻っていきます。改善までにかかる期間は個人差がありますが、一般的には半年から2、3年程度です。長年にわたって身についた習慣や筋肉の状態を変えるには、それなりの時間が必要ですが、根気強く続ければ確実に改善が見られます。歯科医院でのMFT(口腔筋機能療法)を受ければ、より早く確実に改善できる可能性があります。年齢を理由に諦めず、まずはトレーニングを始めてみることが大切です。
Q2: 低位舌の治し方で大人が自宅でできるトレーニングは?
大人が自宅で簡単にできる低位舌のトレーニングには、いくつかの効果的な方法があります。①あいうべ体操:あー、いー、うー、べーと口を動かす体操を1日30回繰り返します。②舌回し運動:口を閉じた状態で舌の先で歯の表面をなぞるようにぐるりと一周させ、時計回りと反時計回りを20回ずつ行います。③ポッピング:舌を上あごに吸い付けてポンと音を出すトレーニングを15回繰り返します。④ガムトレーニング:ガムを噛んで舌で丸め、上あごに押し付けます。⑤スポット意識トレーニング:舌の先端を上の前歯裏側のスポットに当て、舌全体を上あごにつけた状態を1分間キープします。これらを継続的に行うことで、舌の筋力が鍛えられ、低位舌の改善が期待できます。最初は無理せず、自分のペースで続けることが大切です。
Q3: 低位舌は顔にどんな影響を与えますか?
低位舌は顔の見た目にさまざまな影響を与えます。最も多い悩みは二重あごです。舌の筋力が低下すると、舌や首周りの筋肉が衰え、顎下の脂肪を支える筋力が低下するため、太っていないのに二重あごが目立つようになります。また、舌は顔周りの筋肉とつながっているため、舌の筋力低下はフェイスラインのたるみにもつながります。下顎が後退して見える、いわゆる口ごぼの原因にもなることがあります。さらに、片側で噛む癖や舌を寄せる癖がついていると、顔の左右のバランスが崩れ、顔の歪みが生じることもあります。表情筋全体の衰えにもつながり、ほうれい線が深くなる、表情が乏しくなるといった変化が起こることもあります。低位舌の改善は、健康面だけでなく、顔の見た目の改善にも大きく貢献します。
Q4: 低位舌の改善にはどのくらい期間がかかりますか?
低位舌の改善にかかる期間は個人差がありますが、一般的には半年から2、3年程度かかります。これは、長年にわたって身についた習慣や筋肉の状態を変えるためには、それなりの時間が必要だからです。早い方で半年、ゆっくりの方で2〜3年というのが目安です。トレーニングを始めて数週間で、舌の位置を意識できるようになります。数ヶ月で、舌の筋力がついてきたことを感じられるようになります。半年から1年で、フェイスラインや滑舌、いびきなどに変化が現れる方も多いです。改善のスピードは、年齢、症状の程度、トレーニングの頻度や継続性によって変わります。歯科医院でのMFTを受ける場合は、専門家の指導のもとで効率的に進められるため、自己流で行うよりも早く効果が出やすい傾向があります。焦らず、自分のペースで継続することが、改善への近道です。
Q5: 低位舌は矯正治療で治りますか?
矯正治療だけでは、低位舌を完全に治すことはできません。しかし、矯正治療と低位舌改善のトレーニングを組み合わせることで、より効果的に改善することが可能です。矯正治療では、歯列を拡大することで上あごの幅を広げ、舌が正しい位置に収まりやすい環境を作ることができます。同時に、鼻腔も広がるため、鼻呼吸がしやすくなり、口呼吸の改善にもつながります。口呼吸が改善されれば、舌が下に落ちる頻度が減り、低位舌の改善が促進されます。当院で行っている保田矯正では、複数の矯正装置を組み合わせて、歯並びだけでなく、呼吸や舌の位置にも配慮した治療を行っています。また、矯正治療と並行してMFTのアドバイスも行っており、根本的な改善を目指しています。さらに、低位舌の改善は、矯正後の後戻り予防にも非常に重要であり、長期的に美しい歯並びを維持するためにも欠かせません。
【院長コメント】
低位舌は大人でも改善可能。健康と美しさのための取り組みを
長年、矯正治療や口腔の健康に携わってきた経験から申し上げますと、低位舌は決して軽視できない重要な問題です。一見、舌の位置だけの小さな問題に思えるかもしれませんが、実は顔の見た目から全身の健康まで、想像以上に大きな影響を及ぼしています。
特に私が強調したいのは、低位舌は単なる舌の位置の問題ではなく、気道の確保、嚥下、呼吸、姿勢、全身の筋肉バランスといった、人体の根本的な機能と深く関わっているということです。低位舌の方が首を前傾させてストレートネックになり、肩こりや腰痛、姿勢の悪化を招くという連鎖は、本当に多く見られる現象です。
そして、舌の位置は歯並びとも密接に関連しています。実際の臨床で、矯正治療を終えてリテーナーをつけているのに、二重あごになっていたり、下顎のラインがあまり美しくないという方に出会うことがあります。歯並びだけ整えても、原因になっている口呼吸が改善されていない、低位舌という状態が治っていないと、そのような顔立ちになってしまうことがあるのです。
幸い、低位舌は大人になってからでも改善することができます。あいうべ体操、舌回し運動、ポッピングといったトレーニングを継続することで、必ず変化を実感できます。半年から2、3年と聞くと長く感じるかもしれませんが、これは生涯にわたる健康投資です。
当院で行っている保田矯正では、歯並びを整えることだけでなく、歯列拡大による鼻呼吸の改善、舌の正しい位置の獲得、全身の健康までを視野に入れた治療を行っています。きれいになるための矯正治療は間違っていません。でも、私は健康できれいになってほしいと願っています。低位舌が気になる方、滑舌や二重あごに悩まれている方、矯正治療と並行して根本的な改善を望まれる方は、ぜひお気軽にご相談ください。
【監修】
みかみ歯科医院 院長 印藤 浩子
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