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【歯科医監修】小児矯正を第一期でやめる判断|二期との違いと続けるべきケース

2026年6月10日

お子さんの小児矯正の第一期治療が一段落したとき、多くの保護者様がこんな悩みに直面されます。「ここで治療をやめてもいいのか」「第二期まで続けるべきなのか」「子供も嫌がっているし、できれば終わりにしたい」。

小児矯正には第一期と第二期があり、それぞれ目的が大きく異なります。場合によっては第一期だけで治療を終えても問題ないケースもありますが、第二期まで続けたほうがよいケースもあります。この判断を誤ると、せっかくの第一期治療の効果が薄れてしまったり、将来的に成人矯正で抜歯が必要になったりすることもあります。

この記事では、札幌市西区の「みかみ歯科医院」が、小児矯正の第一期と第二期の違い、第一期でやめても良いケースと続けるべきケースの判断基準について、歯科医師の目線から詳しく解説します。お子さんにとって最適な選択をするための参考にしていただければ幸いです。

小児矯正の第一期と第二期の違い

まずは、小児矯正の第一期治療と第二期治療がそれぞれどのような治療なのか、目的の違いを理解しておきましょう。

第一期治療とは(6〜12歳・混合歯列期)

第一期治療は、乳歯と永久歯が混在する6歳から12歳頃の混合歯列期に行われる矯正治療です。

この時期は、お子さんの顎の骨が成長を続けている時期であり、永久歯への生え変わりも進行しています。第一期治療では、この成長期ならではの特性を最大限に活かして、顎のバランスを整え、永久歯がきれいに並ぶための土台を作ります。

直接歯を動かすというよりも、顎の骨を広げたり、上下のバランスを整えたり、悪い癖を改善したりすることが主な目的となります。使用する装置も、マウスピース型やプレート型など、取り外しができるものが多いです。

第二期治療とは(12歳以降・永久歯列期)

第二期治療は、永久歯が生え揃った12歳以降に行われる矯正治療です。

この時期になると、顎の骨格的な成長はある程度完成しており、骨格を変えることは難しくなります。そのため、第二期治療では、生え揃った永久歯一本一本を細かく動かして、最終的な歯並びを整えていきます。

成人矯正とほぼ同じ治療内容で、ワイヤー矯正やマウスピース矯正で歯並びを整える治療が中心です。

それぞれの目的の違いを整理

第一期治療と第二期治療では、目的が明確に異なります。

第一期治療の目的は、顎の成長を利用した骨格バランスの調整、永久歯が並ぶスペースの確保、口呼吸や舌癖などの悪習癖の改善、鼻呼吸の獲得、将来的な抜歯リスクの軽減などです。つまり、第一期は永久歯がきれいに並ぶための土台作りと、お口の機能改善を目指す治療です。

一方、第二期治療の目的は、永久歯一本一本の細かな位置調整、噛み合わせの最終的な仕上げ、審美的な歯並びの完成などです。つまり、第二期は土台の上に美しい歯並びを完成させる治療です。

このように、第一期と第二期では、治療する内容も目的も大きく異なります。

小児矯正 第一期の主な目的

第一期治療の目的について、もう少し詳しく見ていきましょう。

顎の成長を利用した骨格バランスの調整

第一期治療の最大のメリットは、お子さんの成長期の顎を利用できることです。

成長期の顎の骨は、まだ柔らかく、外からの力に反応して成長を促したり、抑制したりすることができます。上下の顎のバランスが悪い場合は、適切な装置を使って、過剰な成長を抑えたり、不足している成長を促進したりすることが可能です。

このような骨格的なアプローチは、成長が完了した大人になってからは難しく、外科手術が必要になることもあります。第一期治療は、骨格的な問題を比較的優しい方法で改善できる貴重な時期なのです。

永久歯が並ぶスペースの確保

第一期治療では、永久歯が生えてくるための十分なスペースを確保することも重要な目的です。

お子さんの顎が狭く、永久歯が並ぶスペースが不足している場合、そのまま永久歯が生えてくると、ガタガタの歯並びになってしまいます。第一期治療で顎の幅を広げたり、奥歯の位置を調整したりすることで、永久歯が自然に並ぶスペースを作ります。

スペースを確保しておくことで、将来的に抜歯が必要になるリスクを大幅に減らすことができます。

口呼吸・舌癖など悪習癖の改善

歯並びを悪化させる悪習癖の改善も、第一期治療の重要な役割です。

代表的な悪習癖には、口呼吸(お口ぽかん)、舌で歯を押す癖、指しゃぶり、下唇を巻き込む癖、頬杖などがあります。これらの癖は、歯並びや顎の発達に悪影響を与え、放置すると将来的に大きな不正咬合につながることがあります。

第一期治療では、これらの癖を改善するためのトレーニングや装置を併用することで、根本原因にアプローチします。

鼻呼吸の獲得(機能改善)

当院で特に重視しているのが、鼻呼吸の獲得です。

口呼吸が習慣化しているお子さんは、口がぽかんと開いた状態で、舌が下に落ちて低位舌(ていいぜつ)の状態になっています。これにより、上あごの発達が妨げられ、歯並びだけでなく顔立ちにも影響を与えます。

第一期治療で歯列を拡大すると、上あごの幅が広がり、その上にある鼻腔も広がります。これにより、鼻呼吸がしやすくなり、口呼吸から鼻呼吸への切り替えが促されます。

鼻呼吸ができるようになると、お子さんの全身の健康にも良い影響があります。風邪をひきにくくなる、いびきが軽減される、集中力が向上するといったメリットが期待できます。

将来的な抜歯リスクの軽減

第一期治療で顎を広げ、永久歯のスペースを確保しておくことで、将来的に抜歯が必要になるリスクを大幅に減らすことができます。

成人になってから矯正治療を行う場合、歯を並べるスペースを作るために、小臼歯を抜歯することが一般的です。しかし、小児期に顎を広げておけば、永久歯がきれいに並ぶスペースが確保されているため、抜歯を避けられる可能性が高まります。

健康な歯を抜くことなく、美しい歯並びを実現できることは、お子さんの将来にとって大きなメリットです。

小児矯正 第二期の主な目的

次に、第二期治療の目的について詳しく見ていきましょう。

永久歯の細かな位置調整

第二期治療では、生え揃った永久歯一本一本を細かく動かして、最終的な歯並びを整えていきます。

第一期治療で土台が整っていれば、第二期治療では細かな調整が中心となります。ワイヤー矯正やマウスピース矯正を使って、歯の傾き、回転、位置などを精密に調整します。

噛み合わせの最終的な仕上げ

第二期治療では、噛み合わせの最終的な仕上げも行います。

上下の歯がしっかり噛み合うこと、左右の噛み合わせのバランスが取れていること、前歯と奥歯の関係が正常であることなど、機能的に美しい噛み合わせを目指します。

噛み合わせが整うことで、食事がしやすくなり、発音も改善され、顎関節への負担も軽減されます。

審美的な歯並びの完成

第二期治療の重要な目的の一つが、審美的な歯並びの完成です。

歯並びを美しく整えることで、笑顔に自信が持てるようになり、お子さんの心理面にも良い影響を与えます。第二期治療では、見た目の美しさにも配慮した治療計画を立てます。

第一期と第二期で目的が明確に異なる理由

このように、第一期と第二期では治療の目的が明確に異なります。

第一期は土台作りと機能改善、第二期は仕上げと審美的完成というように、それぞれが異なる役割を担っています。両方の治療を組み合わせることで、より完成度の高い矯正治療が実現するのです。

ただし、第一期治療がうまくいけば、第二期治療が不要となるケースもあります。ここからは、第一期でやめても良いケースについて見ていきましょう。

小児矯正を第一期でやめても良いケース

すべてのお子さんが第二期治療まで必要というわけではありません。以下のようなケースでは、第一期でやめても問題ないことがあります。

①永久歯が自然にきれいに並んでいる

第一期治療で十分なスペースが確保され、永久歯が自然にきれいに並んでいる場合は、第二期治療が不要になることがあります。

成長とともに永久歯が次々と生えてきますが、第一期治療の効果が出ていれば、これらの永久歯がガタガタにならずにきれいに並ぶことが期待できます。

②噛み合わせに問題がない

噛み合わせの状態も、第二期治療の必要性を判断する重要なポイントです。

上下の歯がしっかり噛み合っており、左右のバランスも取れている、前歯と奥歯の関係が正常であるという状態であれば、第二期治療を行わなくても機能的な問題はありません。

③口呼吸・舌癖が改善されている

第一期治療で口呼吸や舌癖といった悪習癖が改善されていれば、将来的に歯並びが悪化するリスクは大幅に減ります。

鼻呼吸が定着し、舌が正しい位置に収まっていれば、唇と舌のバランスが整い、歯並びが自然に維持されていきます。これらの機能改善は、第一期治療の大きな成果です。

④顎の成長バランスが整っている

上下の顎の成長バランスが取れており、骨格的な問題が解消されていれば、第二期治療は不要となることがあります。

第一期治療で骨格的なアプローチがうまくいき、上下の顎が適切に成長していれば、永久歯が並ぶ環境も整い、自然に美しい歯並びが完成していきます。

⑤本人・保護者様が満足している

最終的には、本人と保護者様が現在の状態に満足しているかどうかも重要な判断ポイントです。

歯並びや噛み合わせに大きな問題がなく、お子さん自身も笑顔に自信を持てているのであれば、無理に第二期治療を行う必要はありません。

ただし、現時点で満足していても、将来的に歯並びが乱れる可能性もあるため、定期的な経過観察は続けることをおすすめします。

小児矯正を第一期でやめると良くないケース

一方で、以下のようなケースでは、第一期でやめてしまうと将来的に問題が生じる可能性があります。

①永久歯のガタガタが残っている

第一期治療を終えても、永久歯がガタガタに並んでいる、重なっている、捻じれているといった状態が残っている場合は、第二期治療が必要です。

このまま放置すると、歯磨きがしにくくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。また、見た目の問題から、お子さんが笑顔に自信を持てなくなることもあります。

②噛み合わせに問題が残っている

上下の歯が正しく噛み合っていない、左右のバランスが悪い、前歯と奥歯の関係が不適切といった噛み合わせの問題が残っている場合は、第二期治療で調整する必要があります。

噛み合わせの問題を放置すると、食事がしにくい、発音に影響が出る、顎関節症になりやすい、頭痛や肩こりの原因になるなど、さまざまな悪影響があります。

③受け口や開咬などの不正咬合がある

受け口(下顎前突)や開咬(前歯が噛み合わない状態)、交叉咬合などの不正咬合が残っている場合は、第二期治療が必須です。

これらの不正咬合は、機能的にも審美的にも大きな問題があり、放置すると将来的に大掛かりな治療が必要になることがあります。第二期治療で適切に対応することで、より良い結果が期待できます。

④口呼吸や舌癖が改善されていない

第一期治療を終えても、口呼吸や舌癖が改善されていない場合は要注意です。

これらの悪習癖が残ったままだと、せっかく整えた歯並びも、唇と舌のバランスの崩れによって少しずつ乱れていってしまいます。第二期治療と並行してMFT(口腔筋機能療法)などの機能改善トレーニングを行うことが重要です。

⑤将来的な悪化が予想される

現時点では大きな問題がなくても、親知らずの生え方や顎の成長によって、将来的に歯並びが悪化することが予想される場合もあります。

このようなケースでは、予防的に第二期治療を行うことで、悪化を防ぐことができます。歯科医師の判断に基づいて、適切な対応を検討しましょう。

小児矯正を第一期でやめるリスク

第一期だけで治療を終える場合、いくつかのリスクがあることも知っておきましょう。

永久歯がきれいに並ばない可能性

第一期治療で土台を整えたとしても、生えてくる永久歯がすべてきれいに並ぶとは限りません。

永久歯の生え方は、お子さん一人ひとり異なります。スペースは確保されていても、傾斜して生えてきたり、回転して生えてきたりすることがあります。このような場合、第二期治療で細かな調整を行う必要があります。

噛み合わせの問題が残る

骨格的なバランスを整えても、永久歯の位置によっては、最終的な噛み合わせに問題が残ることがあります。

噛み合わせの調整は、永久歯が生え揃ってから行う必要があるため、第二期治療が必要となります。

第一期の効果が無駄になることも

第一期治療で良い結果が得られていても、その後の経過観察や第二期治療を行わなかったために、せっかくの効果が薄れてしまうこともあります。

特に、口呼吸や舌癖が完全に改善されていない場合や、習慣的な姿勢の悪さがある場合は、整えた歯並びが少しずつ乱れていく可能性があります。

後から第二期を始めると抜歯リスクが上がる

第一期治療を終え、しばらく経ってから問題が顕在化し、改めて成人矯正として治療を始める場合、抜歯が必要になるリスクが高まります。

成長期を過ぎてしまうと、顎を広げるという選択肢が取りにくくなり、歯を並べるスペースを作るために抜歯せざるを得ないことが多くなります。第一期治療を受けたお子さんが、適切なタイミングで第二期治療に移行することで、抜歯を避けられる可能性が高まります。

小児矯正 第一期治療の流れ

参考までに、第一期治療の一般的な流れをご紹介します。

精密検査と診断

治療を開始する前に、精密な検査を行います。

口腔内スキャナー、レントゲン撮影、CT撮影、セファロ分析(頭部X線規格写真による分析)などを用いて、お子さんの歯並び、骨格、噛み合わせ、顎の成長段階を詳しく調べます。当院では、口腔内スキャナーを導入しており、従来の粘土状の型取りの不快感や負担がなく、お子さんでも快適に検査を受けられます。

その上で、お子さん一人ひとりに最適な治療計画を立てます。

装置の装着

診断結果に基づいて、必要な矯正装置を装着します。

第一期治療で使用される装置には、拡大装置、アラインチューブ、マウスピース型装置、リンガルアーチなど、さまざまな種類があります。お子さんの症状や生活スタイルに合わせて、最適な装置を選びます。

定期的な通院・調整

装置を装着した後は、定期的に通院し、装置の調整や経過確認を行います。

通院の頻度は、装置の種類や症状によりますが、一般的には1〜2ヶ月に一度のペースで通院することが多いです。お子さんの成長に合わせて、装置を調整していきます。

経過観察期間

第一期治療が一段落したら、第二期治療に移行するかどうかを判断するための経過観察期間に入ります。

この期間中は、お子さんの成長や永久歯の生え替わりを注意深く観察し、第二期治療の必要性を判断します。経過観察も大切な治療の一部です。

当院の保田矯正と第一期治療の特徴

札幌市西区の「みかみ歯科医院」では、保田矯正という独自のアプローチで第一期治療を行っています。

アラインチューブで叢生治療

当院では、叢生(歯のガタガタ)の治療にアラインチューブという装置を使用しています。

アラインチューブは、叢生の改善に特化した装置で、効率的に永久歯を並べるスペースを作ることができます。お子さんの負担を抑えながら、確実な治療効果を目指します。

スケルトン拡大装置で顎の成長促進

歯列の幅を広げるための装置として、スケルトン拡大装置を使用しています。

この装置は、急速に拡大するのではなく、お子さんの成長のペースに合わせて緩やかに歯列を拡大することができます。緩徐拡大と呼ばれるこの方法は、矯正学の権威であるノースキャロライナ大学のプロフィット教授も推奨しており、安全で確実な治療法です。

歯列拡大で鼻呼吸を促進

歯列を拡大することで、上あごの幅が広がり、その上にある鼻腔も広がります。これにより、鼻呼吸がしやすい環境を整えます。

口呼吸から鼻呼吸への切り替えは、お子さんの全身の健康に大きな影響を与えます。風邪をひきにくくなる、いびきや睡眠時無呼吸症候群が改善される、集中力が向上するなど、さまざまなメリットがあります。

機能改善を最優先にした治療

当院のコンセプトは、お子さんに健康できれいになってほしいという想いです。

きれいになるための矯正治療は間違っていません。しかし、当院では、見た目の美しさだけでなく、口呼吸の改善、鼻呼吸の確立、舌の正しい位置の獲得、嚥下機能の改善など、お口の機能改善を最優先にした治療を行っています。

機能が改善されることで、第一期治療の効果が長く維持され、第二期治療の必要性が減るケースも多くあります。

小児矯正をやめたほうがいい時期もある

第一期治療を続けるか、やめるか判断する際には、お子さんの状況も考慮する必要があります。

本人が強く拒否しているとき

お子さんが矯正治療を強く拒否し、装置の装着を嫌がる、通院を極端に嫌がるといった反応が見られる場合、無理に続けることはおすすめしません。

無理に治療を進めると、お子さんが歯科治療そのものに対して恐怖心やトラウマを抱いてしまう可能性があります。一度、治療を見送り、本人が納得できる時期を待つことも大切な選択です。

保護者様の覚悟がないとき

矯正治療には、保護者様の強い意志と覚悟が必要です。

装置の装着時間を守らせる、定期的に通院する、食事制限を徹底するなど、保護者様のサポートが欠かせません。子供が嫌がるたびに迎合してしまうと、治療が長期化し、思ったような結果が得られません。

保護者様自身が治療を続ける覚悟がない場合は、時期を見送るのも選択肢の一つです。

受験・部活で過度なストレスがかかるとき

受験や部活、お稽古ごとの関係で過度なストレスがかかる時期は、矯正治療を一時的に見送ることも検討すべきです。

矯正装置による違和感や通院の負担が、お子さんの集中力やパフォーマンスに影響を与えることがあります。矯正治療はいつでもできますが、青春の大事な時間は一度きりです。

装置を頻回に壊してしまうとき

装置を頻回に外す、壊してしまうケースは、本人の性格による部分も大きいですが、保護者様の強い意志がないと解決が難しいことがあります。

このような場合、無理に治療を続けても費用と時間がかかるばかりで、思うような結果が得られません。一度治療を見送り、お子さんと保護者様が一緒に治療に向き合える状態になってから再開することも検討しましょう。

小児矯正 第一期でやめる判断のポイント

最後に、第一期治療でやめるかどうかを判断するためのポイントをまとめます。

歯科医師との丁寧な相談

最も重要なのは、信頼できる歯科医師との丁寧な相談です。

第一期治療の結果、現在の状態、今後の見通し、第二期治療の必要性などを、専門的な視点から詳しく説明してもらいましょう。疑問や不安があれば、納得できるまで質問することが大切です。

精密検査で永久歯の状態を確認

第一期治療の終了時には、精密検査を行って永久歯の状態を確認することが重要です。

永久歯がどのように生えてきているか、スペースは十分に確保されているか、噛み合わせはどうかなど、客観的なデータに基づいて判断します。

噛み合わせと骨格バランスのチェック

噛み合わせと骨格バランスのチェックも欠かせません。

上下の歯がしっかり噛み合っているか、左右のバランスは取れているか、骨格的な問題は解消されているかを総合的に評価します。

経過観察期間を経た判断

第一期治療を終えてすぐに判断するのではなく、一定期間の経過観察を経てから判断することが重要です。

お子さんの成長や永久歯の生え替わりは続いていますので、しばらく様子を見ることで、より正確な判断ができます。経過観察期間は、3〜6ヶ月から1年程度が一般的です。

まとめ:小児矯正 第一期でやめる判断は専門医と一緒に

小児矯正の第一期と第二期では、目的が大きく異なります。第一期は顎の成長を利用した骨格バランスの調整と機能改善、第二期は永久歯の細かな位置調整と最終仕上げが主な目的です。

第一期治療を終えた段階で、永久歯が自然にきれいに並んでおり、噛み合わせに問題がなく、悪習癖が改善されている場合は、第一期でやめても問題ないケースもあります。一方、永久歯のガタガタや噛み合わせの問題が残っている、不正咬合がある、悪習癖が改善されていない場合は、第二期治療を継続することをおすすめします。

第一期でやめるかどうかの判断は、お子さんの状態を総合的に評価する必要があり、専門医との丁寧な相談が欠かせません。

札幌市西区の「みかみ歯科医院」では、保田矯正による独自のアプローチで、機能改善を重視した第一期治療を提供しています。お子さんの状態を精密に検査し、最適な治療計画と判断をご提案いたします。第一期でやめるか続けるか迷われている方は、ぜひ一度ご相談ください。

よくある質問(FAQ)

Q1: 小児矯正は第一期でやめても問題ないですか?

第一期治療を終えた段階で、永久歯が自然にきれいに並んでおり、噛み合わせに問題がなく、口呼吸や舌癖などの悪習癖も改善されている場合は、第一期でやめても問題ないケースがあります。当院でも、第一期治療の結果が良好で、第二期治療が不要となるお子さんは少なくありません。しかし、永久歯のガタガタが残っている、噛み合わせに問題がある、不正咬合がある、悪習癖が改善されていないといった場合は、第二期治療を継続することをおすすめします。判断には、精密検査と歯科医師との丁寧な相談が欠かせません。お子さん一人ひとりの状態を総合的に評価して、最適な判断を行いましょう。

Q2: 第一期と第二期の違いは何ですか?

第一期と第二期では、対象年齢、治療目的、使用する装置が大きく異なります。第一期は6〜12歳の混合歯列期に行われ、顎の成長を利用した骨格バランスの調整、永久歯が並ぶスペースの確保、口呼吸や舌癖などの悪習癖の改善、鼻呼吸の獲得、将来的な抜歯リスクの軽減を目的としています。使用する装置は、拡大装置、アラインチューブ、マウスピース型装置など、取り外し可能なものが多いです。一方、第二期は12歳以降の永久歯列期に行われ、永久歯一本一本の細かな位置調整、噛み合わせの最終的な仕上げ、審美的な歯並びの完成を目的としています。使用する装置は、ワイヤー矯正やマウスピース矯正など、成人矯正と同じものが中心です。第一期は土台作りと機能改善、第二期は仕上げと審美的完成という、それぞれが異なる役割を担っています。

Q3: 小児矯正 第一期でやめるとどうなりますか?

第一期だけで治療を終える場合、お子さんの状態によってはいくつかのリスクがあります。第一に、生えてくる永久歯がきれいに並ばない可能性があります。スペースは確保されていても、傾斜して生えたり、回転して生えたりすることがあるためです。第二に、噛み合わせに問題が残ることがあります。第三に、第一期の効果が無駄になることもあります。特に口呼吸や舌癖が完全に改善されていない場合、整えた歯並びが少しずつ乱れていく可能性があります。第四に、後から成人矯正として治療を始める場合、抜歯が必要になるリスクが高まります。ただし、これらのリスクは、お子さんの状態によって異なります。第一期治療の結果が良好で、悪習癖も改善されている場合は、第一期でやめても問題ないこともあります。判断には専門医との相談が欠かせません。

Q4: 第一期治療だけで永久歯がきれいに並ぶことはありますか?

はい、ケースによっては第一期治療だけで永久歯がきれいに並ぶこともあります。第一期治療で十分なスペースが確保され、上下の顎のバランスが整い、口呼吸や舌癖などの悪習癖が改善されていれば、永久歯が自然にきれいに並ぶ可能性が高まります。当院で行っている保田矯正では、アラインチューブやスケルトン拡大装置などを組み合わせて、お子さんの成長を最大限に活かした治療を行っています。歯列を拡大することで鼻腔も広がり、鼻呼吸が促進され、舌の位置も正しい場所に収まりやすくなります。このような機能改善が伴うことで、第一期治療の効果が長く維持され、第二期治療が不要となるケースも増えています。ただし、すべてのお子さんで第一期だけで治療が完結するわけではないため、定期的な経過観察を続けることが大切です。

Q5: 子供が嫌がる場合は第一期でやめるべきですか?

お子さんが矯正治療を強く拒否し、装置の装着を嫌がる、通院を極端に嫌がるといった反応が見られる場合は、無理に続けることはおすすめしません。無理に治療を進めると、お子さんが歯科治療そのものに対して恐怖心やトラウマを抱いてしまう可能性があります。また、装置を頻回に外す、壊してしまうケースは、本人の性格による部分も大きいですが、保護者様の強い意志がないと解決が難しいことがあります。当院では、お子さんがどうしてもやりたくないケース、保護者様の熱意や強い意志が感じられない場合は、今は時期を見送りましょうとお伝えしています。小児期にすることのメリットは得られなくても、大人になって本当にやりたいと思ったときにでもできるように技術が進歩したからです。受験や部活、お稽古ごとの関係でストレスが過度にかかる時期も、焦らず時期をずらしてあげることが大切です。矯正治療はいつでもできますが、青春の大事な時間は一度きりです。

【院長コメント】

第一期でやめるかは機能と歯並びの状態次第。経過観察が大切

長年、お子さんの小児矯正に携わってきた経験から申し上げますと、第一期治療でやめるか、第二期まで続けるかの判断は、本当にお子さん一人ひとりの状態によって異なります。一律にどちらが正しいということはなく、丁寧な診査診断と経過観察が必要です。

私が第一期治療で最も重視しているのは、機能改善です。歯並びをきれいにすることはもちろん大切ですが、それ以上に、口呼吸を鼻呼吸に変える、低位舌の状態を改善する、舌の正しい位置を獲得する、嚥下機能を整えるといった、お口の機能を正常に整えることが、長期的に見て大きな価値があると考えています。

なぜなら、機能が改善されると、その後の歯並びの維持にもつながりますし、お子さんの全身の健康にも大きな影響があるからです。鼻呼吸ができるようになると、風邪をひきにくくなる、いびきが軽減される、睡眠の質が向上する、集中力が向上するなど、さまざまなメリットが期待できます。

当院で行っている保田矯正では、アラインチューブで叢生を治療し、スケルトン拡大装置で歯列を拡大することで、鼻呼吸を促進しています。緩徐拡大と呼ばれる、成長のスピードに合わせた拡大方法を採用しており、お子さんの自然な成長を妨げることなく、安全に治療を進めることができます。

第一期治療を終えた段階で、永久歯が自然にきれいに並んでいて、口呼吸も改善されていれば、第一期でやめても問題ないことが多いです。逆に、永久歯にガタガタが残っていたり、噛み合わせに問題があったり、悪習癖が改善されていない場合は、第二期治療を継続することをおすすめします。

ただし、お子さんが強く嫌がっている場合や、保護者様の覚悟が整っていない場合、受験や部活で過度なストレスがかかる時期などは、無理に治療を続けるべきではありません。矯正治療はいつでもできますが、青春の大事な時間は一度きりです。お子さんの心身の状態を最優先に考えて、最適なタイミングを見極めることが大切です。

きれいになるための矯正治療は間違っていません。でも、私は健康できれいになってほしいと願っています。小児矯正の第一期でやめるべきか、第二期まで続けるべきか迷われている保護者様、ぜひ一度ご相談ください。お子さんに最適な選択を一緒に考えていきましょう。

【監修】
みかみ歯科医院 院長 印藤 浩子
スタッフ紹介ページ

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