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口ゴボと口呼吸の意外な関係|鼻呼吸で治る?歯科医師が解説する根本改善法

2026年6月8日

口元がモコッと前に出ている、いわゆる口ゴボに悩まれている方は多くいらっしゃいます。横顔のバランスが気になる、口を閉じづらい、写真に写ると口元が目立つといった悩みは、見た目だけでなく心理的にも大きな影響を与えます。

口ゴボの原因として、近年特に注目されているのが口呼吸です。普段何気なく行っている呼吸の仕方が、実は口元の見た目に大きく影響しているとしたら、驚くのではないでしょうか。

そして、多くの方が抱く疑問が、鼻呼吸に切り替えれば口ゴボは治るのかという点です。この記事では、札幌市西区の「みかみ歯科医院」が、口ゴボと口呼吸の意外な関係性、鼻呼吸で改善できる可能性、そして根本的な解決のためのアプローチについて、歯科医師の目線から詳しく解説します。

口ゴボとは?口呼吸との関係

まずは、口ゴボがどのような状態なのか、そして口呼吸とどう関係しているのかを理解しておきましょう。

口ゴボの定義(口元の突出)

口ゴボとは、お顔を横から見たときに、下あごよりも上あごのほうが前に出ている状態を指す俗語と一般的にはされています。口がボコッと前に出ていることから口ゴボという呼び方になったとされており、SNSでもよく見かける言葉です。

口ゴボの方は、横顔のバランスが崩れて見えたり、口を閉じづらかったり、笑ったときに歯ぐきが目立ったりすることがあります。見た目の悩みだけでなく、口を閉じづらいことで口呼吸になりやすく、さらに口ゴボが進行するという悪循環が生まれることもあります。

上顎前突だけが口ゴボの原因ではない

口ゴボというと、上の前歯が前方に突出している上顎前突(いわゆる出っ歯)が原因だと思われがちです。しかし、実は口ゴボに見える原因は、それだけではありません。

太っていないのに二重あごだったり、上顎が前にでているわけではないのだけれど、下顎が後ろにさがってしまっている、下顎の成長が足りていないケースも、口ゴボと表現される方たちによく見られます。

つまり、上顎が前に出ているわけではなく、下顎が後退していることで相対的に口元が前に突出して見える、というケースが存在するのです。

太っていないのに二重あご・下顎後退のケース

下顎が後退している方の多くに共通するのが、二重あごです。

下唇を巻き込んでしまうクセ、口が開いていること、いわゆるお口ぽかんですね、結果として乾いている唇を舐めるクセがよくない習慣となってしまっている場合にも、上あごより、下あごが後退したかたちになり、結果として上あごのほうが前に出ている印象になっている顔立ちの方たちがいます。

このような方は、上顎前突の治療を受けても、口ゴボの根本的な改善には至りません。下顎が後退している原因、つまり口呼吸や舌癖、唇のクセなどにアプローチする必要があるのです。

Eライン(エステティックライン)で見る口ゴボの種類

口ゴボの種類を判別するためによく使われるのが、Eラインと呼ばれる指標です。

Eラインとは

矯正用語で、Eラインとかエステティックラインという用語があります。お顔を横から見たときに、鼻の一番高い部分と下顎の一番前方に出ている部分を結んだ線のことです。

このEラインを基準に、上下の唇がどこに位置しているかで、口元の状態を判断します。Eラインに対して、上下の唇が線上または少し内側にあるのが、美しい横顔とされる理想的な状態です。

しかし、口ゴボの方は、このラインよりも唇が前方に出てしまっています。どの部分が前方に出ているかによって、いくつかのタイプに分類されます。

上顎前突タイプ

このラインより前方に上くちびるがある人を、上顎前突と表現します。

上顎前突は、上の前歯が前方に突出している状態で、いわゆる出っ歯と呼ばれるものです。上唇がEラインから前方に出るため、横顔のバランスが崩れて見えます。

下顎前突タイプ

下くちびるが前方にある人を、下顎前突と表現します。

下顎前突は、下の前歯が上の前歯よりも前に出ている状態で、いわゆる受け口と呼ばれるものです。下唇がEラインから前方に出ます。

上下顎前突タイプ

上下ともにくちびるが前方にある人を、上下顎前突と表現します。

このタイプは、上下の唇の両方がEラインから前方に出ており、口元全体が前に突出している状態です。最も口ゴボの印象が強くなるタイプです。

上顎が正常でも下顎が小さい・後退している場合

ここが多くの方に見落とされがちなポイントです。

実際は、上あごが正常な大きさでも、下顎が小さい場合は上顎前突とされ、逆に、上あごの成長が不足している(不足していた)場合に下顎が正常な大きさだと下顎前突という診断がくだったり、実際の歯並びもそのようになっているケースがあります。

つまり、Eラインに対して上唇が前方にあるからといって、必ずしも上顎の問題とは限らないのです。下顎が小さい、後退している場合でも、相対的に上唇が前方に出て見えることがあります。

口呼吸が口ゴボを引き起こすメカニズム

それでは、口呼吸はどのようにして口ゴボを引き起こすのでしょうか。そのメカニズムを詳しく見ていきましょう。

唇の閉鎖力が低下する

口呼吸が習慣化すると、口を閉じる機会が減るため、唇の閉鎖力が低下します。

本来、唇は閉じていることで歯を外側から内側に向かって支える役割を果たしています。この外側からの圧力が、歯が前方に倒れるのを防いでいるのです。

しかし、口呼吸で口が開いている状態が続くと、唇の閉鎖力が衰え、歯を支える力が弱くなります。その結果、歯が外側、つまり前方に押し出されやすくなります。

舌が下に落ちて低位舌になる

口呼吸の方は、舌の位置にも問題が生じます。

口を閉じている状態では、舌は上あごの裏側のスポットと呼ばれる位置に軽く接しているのが正常です。しかし、口を開けて呼吸していると、舌は重力で下に落ち、低位舌(ていいぜつ)と呼ばれる状態になります。

低位舌になると、舌が上あごを内側から支える力が失われ、上あごの正常な発達が妨げられます。また、舌が下の歯の裏側に位置するようになり、下の前歯を前方に押す力がかかります。

唇と舌のバランスが崩れる

歯並びは、舌が内側から押す力と、唇や頬が外側から押す力の絶妙なバランスの上に成り立っています。

口呼吸により、唇の力が弱くなり、舌が下に落ちて低位舌になると、このバランスが大きく崩れます。本来であれば、舌が上あごを押し、唇が歯を内側に保つというバランスが、口呼吸によって完全に逆転してしまいます。

舌の力と唇の力、そして頬の力がバランスよく保たれていれば、歯並びが悪くなることは防げます。しかし、これらのバランスが崩れることによって、顎がしっかり発達できず、歯がきれいに並びきるスペースを確保できなくなり、歯並びはさらに悪くなって、出っ歯や口ゴボになってしまうのです。

結果として前歯が前に押し出される

唇と舌のバランスが崩れた結果、上下の前歯は前方へと押し出されていきます。

特に、低位舌の状態では、舌が常に下の前歯を内側から押している状態となり、下の前歯が前方に傾きます。同時に、唇の支えが弱いため、上下の前歯ともに外側に向かって移動しやすくなります。

このプロセスがゆっくりと、しかし確実に進行することで、口ゴボが形成されていくのです。

口呼吸が引き起こす口ゴボ以外の悪影響

口呼吸の悪影響は、口ゴボだけにとどまりません。全身の健康にもさまざまな問題を引き起こします。

虫歯・歯周病のリスク増加

口呼吸により口の中が乾燥すると、唾液の分泌量が減ります。

唾液には、口の中を洗浄する自浄作用や、細菌の繁殖を抑える殺菌作用、歯の再石灰化を促す作用などがあります。唾液が減ると、これらの作用が低下し、虫歯や歯周病のリスクが大幅に高まります。

毎日丁寧に歯磨きをしているのに虫歯ができてしまう、歯周病が進行しているという方は、口呼吸が原因かもしれません。

ドライマウス・口臭

口の中が乾燥する状態が続くと、ドライマウスを引き起こします。

ドライマウスになると、舌の表面に舌苔(ぜったい)がつきやすくなり、口臭の原因となります。また、味覚が低下したり、食事中にむせやすくなったりすることもあります。

いびき・睡眠時無呼吸症候群

睡眠中の口呼吸は、いびきや睡眠時無呼吸症候群の原因となります。

仰向けに寝ている時、舌が重力で喉の奥に落ち込みやすく、気道がふさがれてしまいます。これがいびきや無呼吸の発生メカニズムです。睡眠の質が低下するだけでなく、日中の眠気や集中力低下、心血管系の疾患リスクなど、深刻な健康問題につながることもあります。

風邪・アレルギーにかかりやすくなる

鼻には、空気中のウイルスや細菌、ホコリ、花粉などを取り除くフィルターのような役割があります。

鼻呼吸の場合、これらの異物は鼻毛や粘膜で取り除かれ、清潔な空気が体内に取り込まれます。しかし、口呼吸では、これらの異物が直接喉や肺に届くため、風邪をひきやすくなったり、アレルギー症状が悪化したりします。

ストレートネック・姿勢悪化

口呼吸の方は、舌が下に落ちて低位舌になり、気道が狭くなります。

舌が後ろに下がってしまっているので、そもそも気道が狭くなり、ものを飲み込む、嚥下する通り道も狭くなるので、嚥下効率が下がります。

そうすると、人間は代償行為として気道を広く、食道を広く確保しようとするために、首を前傾させます。つまり、頭を肩より前に出します。ストレートネックになります。そうすると背中の筋肉が緊張し、僧帽筋がはり、肩がこります。姿勢が悪くなります。腰にも負担が来ます。よくない連鎖がたくさん起きてきます。

口呼吸は単なる呼吸の問題ではなく、全身の姿勢や健康に深く関わっているのです。

口ゴボに見える「下顎後退」の隠れた原因

冒頭で触れた、太っていないのに二重あごで下顎が後退して見えるタイプの口ゴボについて、もう少し詳しく見ていきましょう。

下唇を巻き込むクセ

下唇を巻き込むクセは、無意識のうちに行われていることが多いクセです。

緊張したとき、集中しているとき、寝ているときなどに、下唇を上の前歯の裏に巻き込んでしまう習慣です。このクセが続くと、上の前歯は前方に押し出され、下の前歯は内側に押し込まれていきます。

結果として、上の前歯が前突し、下顎が後退したような印象を生み出すことになります。

唇を舐めるクセ

唇を舐めるクセも、口ゴボの隠れた原因の一つです。

口が開いていることで唇が乾燥し、それを舐めて潤すというクセが習慣化することがあります。唇を舐める動作は、舌が前方に出る動作と連動しており、これが歯並びに影響を与えることがあります。

また、唇が常に湿った状態であることで、唇の閉鎖力がさらに低下し、口呼吸が悪化するという悪循環も生まれます。

口呼吸(お口ぽかん)

最も大きな隠れた原因が、口呼吸、つまりお口ぽかんの状態です。

口が開いた状態が続くと、唇の閉鎖力が低下し、舌が下に落ちて低位舌になります。下顎の筋肉も弱くなり、下顎全体が後方に下がっていく傾向があります。

幼少期からのお口ぽかんは、顎の成長にも影響を与え、結果として下顎の成長不足を引き起こすこともあります。

下顎の成長不足

下顎の後退の根本的な原因は、下顎の成長不足である場合があります。

成長期に十分な顎の発達が促されないと、下顎が小さく、後退した状態のまま成人を迎えてしまいます。これには、口呼吸、舌の位置、噛む習慣、食生活など、さまざまな要因が関わっています。

幼少期から鼻呼吸ができ、舌が正しい位置にあり、しっかり噛んで食べる習慣があれば、下顎は正常に成長していきます。

口ゴボは鼻呼吸で治る?改善の可能性

多くの方が気になるのが、鼻呼吸を意識すれば口ゴボは治るのかという点です。結論からお伝えすると、ケースによって異なります。

軽度なら鼻呼吸の獲得で改善

軽度の口ゴボで、口呼吸が主な原因の場合は、鼻呼吸の獲得によって改善することがあります。

口呼吸が改善されると、唇の閉鎖力が回復し、舌の位置も正しい場所に戻ります。これにより、唇と舌のバランスが整い、歯が前方に押し出される力が減少します。時間をかけて、徐々に口元が引っ込んでいくこともあります。

ただし、これは軽度の場合に限られ、すでに歯並びがしっかり崩れている場合は、鼻呼吸だけでの改善は難しいことが多いです。

成長期の子供は変化が大きい

成長期のお子さんは、骨格や歯並びがまだ完成していないため、鼻呼吸の獲得による変化が大きくなります。

口呼吸を改善し、舌を正しい位置に置く習慣をつけることで、顎の成長が正常に促され、口ゴボを未然に防ぐことができます。すでに口ゴボの傾向がある場合でも、成長を利用して改善することが可能です。

子供のうちから鼻呼吸の習慣を身につけることが、将来の口元の美しさを守るために非常に重要なのです。

大人の場合は矯正治療との併用が必要

成人の方の場合、骨格や歯並びが完成しているため、鼻呼吸だけで口ゴボを完全に治すことは難しいケースが多いです。

しかし、鼻呼吸の獲得は、矯正治療の効果を高め、治療後の後戻りを防ぐためにも非常に重要です。鼻呼吸への切り替えと、矯正治療を組み合わせることで、より確実に口ゴボを改善することができます。

完全に治すには根本的アプローチが必要

口ゴボを完全に治すためには、見た目だけでなく、根本的な原因にアプローチする必要があります。

矯正の検査では、どこに問題があるのか、をきちんと見ることが大切で、その問題を解決することが治療をすることになるのですが、実際には改善できるものと改善できないものがあるので、それをしっかり診査診断して、その上で、治す計画をたてること、そして、そこにさらに患者様の希望をいれて、さらにできることできないことを整理し、最終的なひとりひとり個々の治療計画が立案されます。

一口に口ゴボとくくってしまわずに、なぜ上顎が前に出ているのか、太っていないのに二重あごのようになっていて、顎のラインがすっきりシャープでないのはなぜなのか、きちんと原因を究明することが、満足度の高い治療につながります。

場合によっては、歯科の矯正治療だけでは満足のいく結果にならず、美容形成外科の分野の力を借りないと、思い描いていたゴールに到達できないことがあります。しっかりとした診査診断、そして治療の組み合わせが大事になります。

鼻呼吸で口ゴボを改善するためのトレーニング

口呼吸を改善し、鼻呼吸を習慣化するためのトレーニング方法をご紹介します。

①口閉じテープの活用

寝ている間に口が開いてしまう方は、口閉じテープを使用するのが効果的です。

唇を軽く閉じた状態でテープを貼ることで、寝ている間も口を閉じた状態を維持できます。最初は違和感があるかもしれませんが、続けることで鼻呼吸の習慣がついていきます。

専用の口閉じテープが薬局やネット通販で購入できます。粘着が弱めのものから始めるのがおすすめです。

②あいうべ体操

あいうべ体操は、口元の筋肉を鍛える効果的なトレーニングです。

あー(口を大きく開ける)、いー(口を横に広げる)、うー(口を前に突き出す)、べー(舌を思いきり下に出す)を1日30回繰り返します。1セット10回を3回に分けて行うのがおすすめです。

唇の閉鎖力と舌の筋力の両方を同時に鍛えることができ、口呼吸の改善に大きな効果があります。

③舌のスポット意識トレーニング

舌の正しい位置を体に覚えさせるトレーニングです。

リラックスした状態で口を閉じ、舌の先端を上の前歯の裏側のスポットに当てます。舌全体を上あごにぴったりとつけた状態を1分間キープします。

1日に何度も意識的に行うことで、舌の位置が自然と正しい場所に収まるようになります。

④鼻うがいで鼻腔を整える

鼻づまりが口呼吸の原因になっている場合は、鼻うがいで鼻腔の通りを良くしましょう。

市販の鼻うがいキットを使えば、痛みもなく手軽にケアできます。鼻づまりが軽減されることで、自然と鼻呼吸ができるようになります。

慢性的な鼻づまりがある方は、耳鼻咽喉科での診察も検討してください。原因に応じた治療を受けることで、根本的に鼻呼吸ができる状態を整えることができます。

⑤よく噛んで食べる習慣

よく噛んで食べる習慣は、口の周りの筋肉や舌の筋肉を鍛え、口呼吸の改善にもつながります。

一口30回を目標に、しっかり噛みましょう。硬めの食材を取り入れることで、自然と噛む回数を増やすことができます。

噛む力が鍛えられると、顎の発達も促され、口ゴボの予防や改善にも役立ちます。

歯科医院での口ゴボ改善アプローチ

歯科医院では、口ゴボに対してさまざまなアプローチで治療を行います。

矯正治療で歯並びを整える

口ゴボの主な治療法は、矯正治療です。

歯並びを整え、前突している前歯を後退させることで、口元のバランスを改善します。症例に応じて、ワイヤー矯正、マウスピース矯正、複数装置を組み合わせた治療など、さまざまな選択肢があります。

抜歯が必要な場合もあれば、非抜歯で対応できる場合もあり、個々の症例に合わせた治療計画を立てます。

歯列拡大で鼻腔を広げる

歯列を拡大することで、上あごの幅を広げ、その上にある鼻腔も広げる治療があります。

鼻腔が広がると、鼻づまりが軽減され、鼻呼吸がしやすくなります。鼻呼吸の獲得は、口ゴボの根本的な改善にも大きく貢献します。

当院では、スケルトン拡大装置を用いて、成長期のお子さんはもちろん、マイクロインプラントを併用することで成人の方でも歯列拡大が可能です。

MFT(口腔筋機能療法)の併用

矯正治療と並行して、MFT(口腔筋機能療法)を行うことが効果的です。

MFTは、口の周りの筋肉や舌の筋肉を鍛えるトレーニングです。唇の閉鎖力、舌の正しい位置、嚥下のパターンなどを改善することで、矯正治療の効果を高め、後戻りを防ぐことができます。

美容形成外科との連携も視野に

歯科矯正だけでは満足のいく結果にならない場合は、美容形成外科の力を借りることも視野に入れます。

下顎の後退が骨格的に大きい場合や、顎の形状そのものに問題がある場合は、矯正治療と外科手術を組み合わせた外科的矯正治療が選択肢となります。場合によっては、美容形成外科でのフェイスラインの調整も検討します。

しっかりとした診査診断と、適切な治療の組み合わせによって、患者様一人ひとりの理想に近づけることが大切です。

当院の保田矯正と口呼吸改善アプローチ

札幌市西区の「みかみ歯科医院」では、口ゴボと口呼吸の改善に対して、独自のアプローチを採用しています。

歯列拡大で鼻呼吸を促進

当院で行っている保田矯正の最大の特徴は、歯列を拡大することで鼻腔の通りを良くし、鼻呼吸がしやすい環境を整えることです。

上あごの幅が広がると、その上にある鼻腔も広がります。これにより、鼻づまりが軽減され、自然と鼻呼吸ができるようになります。鼻呼吸が習慣化すれば、唇の閉鎖力が回復し、舌も正しい位置に戻っていきます。

歯列拡大、鼻呼吸の促進、舌の位置の改善という連鎖的な改善が、口ゴボの根本的な解決につながります。

複数装置の組み合わせ

当院では、保田矯正という独自のアプローチを採用しています。これは、複数の矯正装置を組み合わせることで、それぞれの装置の長所を活かし、最適な治療を行う方法です。

アラインチューブ、スケルトン拡大装置、マイクロインプラント、マルチブラケット装置、アライナー(マウスピース)など、症例に応じて最適な装置を選択し、組み合わせて使用します。これにより、効率的かつ確実な治療が可能になります。

健康重視のコンセプト

当院のコンセプトは、患者様に健康できれいになってほしいという想いです。

きれいになるための矯正治療は間違っていません。でも、見た目の美しさだけでなく、口呼吸の改善、鼻呼吸の確立、舌の正しい位置の獲得など、健康面も含めた総合的な改善を目指しています。

口ゴボの改善は、見た目だけでなく、全身の健康にもつながる大切な取り組みです。

口ゴボ・口呼吸改善のために避けるべき習慣

口ゴボや口呼吸を悪化させる習慣について、確認しておきましょう。

柔らかい食べ物ばかり食べる

柔らかい食べ物ばかり食べていると、口の周りの筋肉や舌の筋肉が衰えていきます。

唇の閉鎖力が低下し、舌の筋力も弱くなり、口呼吸や口ゴボが悪化する原因となります。意識的に硬めの食材を取り入れ、しっかり噛んで食べる習慣をつけましょう。

頬杖・うつ伏せ寝

頬杖をつく癖や、うつ伏せで寝る習慣は、顎に持続的な力をかけ、歯並びや顎の発達に悪影響を与えます。

特に成長期のお子さんは、顎の左右差や前後の偏りが生じやすいため、これらの習慣には注意が必要です。

スマホ・PCの長時間使用

スマートフォンやパソコンを長時間使用していると、前傾姿勢が習慣化します。

頭が前に出る姿勢は、ストレートネックや口呼吸の悪化につながります。意識的に姿勢を正し、定期的に休憩を取ることが大切です。

猫背・前傾姿勢

猫背や前傾姿勢は、気道を狭くし、口呼吸を引き起こす原因となります。

背筋を伸ばし、頭が首の真上にくるような姿勢を心がけましょう。姿勢の改善は、口呼吸の改善にも、全身の健康にもつながります。

まとめ:口ゴボと口呼吸の改善は健康と美しさへの第一歩

口ゴボと口呼吸は、密接に関連しています。口呼吸により唇の閉鎖力が低下し、舌が低位舌になり、唇と舌のバランスが崩れることで、前歯が前方に押し出され、口ゴボが形成されていきます。

また、上顎前突だけでなく、下顎の後退によって相対的に口元が前に出て見えるケースもあります。下唇を巻き込むクセや唇を舐めるクセ、口呼吸の習慣などが、下顎の成長不足や後退の原因となります。

軽度の口ゴボや成長期のお子さんの場合、鼻呼吸の獲得によって改善が期待できます。しかし、すでに歯並びがしっかり崩れている成人の方の場合は、矯正治療との併用が必要となります。

札幌市西区の「みかみ歯科医院」では、保田矯正による歯列拡大で鼻呼吸を促進し、口ゴボの根本的な改善を目指す治療を提供しています。きれいになるための矯正治療は間違っていませんが、私たちは健康できれいになってほしいと願っています。

口ゴボや口呼吸が気になる方、根本的な改善を望まれる方は、ぜひお気軽にご相談ください。

よくある質問(FAQ)

Q1: 口ゴボは口呼吸が原因ですか?

口呼吸は、口ゴボの大きな原因の一つです。口呼吸が習慣化すると、口が開いた状態が続き、唇の閉鎖力が低下します。同時に、舌が下に落ちて低位舌の状態になります。本来、歯並びは唇と舌の力のバランスによって保たれているのですが、口呼吸によってこのバランスが崩れると、前歯が前方に押し出され、口ゴボが形成されていきます。ただし、口ゴボの原因は口呼吸だけではありません。遺伝的な骨格の問題、下唇を巻き込むクセ、唇を舐めるクセ、指しゃぶり、舌癖、下顎の成長不足など、さまざまな要因が関わっています。当院では、患者様一人ひとりの原因を詳しく診査し、最適な治療計画をご提案しています。

Q2: 口ゴボは鼻呼吸で治りますか?

軽度の口ゴボで、口呼吸が主な原因の場合は、鼻呼吸の獲得によって改善することがあります。鼻呼吸への切り替えにより、唇の閉鎖力が回復し、舌の位置も正しい場所に戻ります。これにより、唇と舌のバランスが整い、歯が前方に押し出される力が減少します。特に成長期のお子さんは、骨格や歯並びがまだ完成していないため、鼻呼吸の獲得による変化が大きくなります。しかし、すでに歯並びがしっかり崩れている場合や、成人の方の場合は、鼻呼吸だけで完全に治すことは難しく、矯正治療との併用が必要となります。鼻呼吸の獲得は、矯正治療の効果を高め、治療後の後戻りを防ぐためにも非常に重要ですので、根本的な改善のためにも取り組む価値があります。

Q3: 口呼吸で口ゴボになりやすい人の特徴は?

口呼吸で口ゴボになりやすい人には、いくつかの特徴があります。①常にお口がぽかんと開いている、②鼻づまりやアレルギー性鼻炎がある、③下唇を巻き込むクセや唇を舐めるクセがある、④いびきをかく、または睡眠中に口呼吸をしている、⑤食事中にくちゃくちゃと音を立てて食べる、⑥唇が乾燥しやすい、⑦舌が下の歯の裏側に位置している(低位舌)、⑧太っていないのに二重あごが気になる、⑨柔らかいものばかり食べている、⑩猫背や前傾姿勢の習慣がある、といった特徴が挙げられます。これらに複数当てはまる方は、口呼吸により口ゴボが進行している、あるいは進行する可能性が高いと考えられます。早めに歯科医院で診査を受けることをおすすめします。

Q4: 口ゴボを改善するには矯正治療しかないですか?

口ゴボの改善方法は、症状の程度や原因によって異なります。軽度で、口呼吸が主な原因の場合は、鼻呼吸の獲得、MFT(口腔筋機能療法)、口閉じテープの活用、あいうべ体操などの自宅でできるトレーニングで改善が期待できます。しかし、すでに歯並びがしっかり崩れている場合や、骨格的な問題がある場合は、矯正治療が最も確実な改善方法となります。当院では、保田矯正という独自のアプローチで、複数の装置を組み合わせた治療を行っています。歯列拡大で鼻腔を広げ、鼻呼吸を促進することで、口ゴボの根本的な改善を目指します。場合によっては、歯科矯正だけでは満足のいく結果にならず、美容形成外科の分野の力を借りることもあります。しっかりとした診査診断のもと、患者様に最適な治療法をご提案いたします。

Q5: 大人でも口呼吸を治して口ゴボを改善できますか?

はい、大人でも口呼吸を治して、口ゴボを改善することができます。ただし、骨格や歯並びが完成しているため、子供と比べると変化はゆっくりで、矯正治療との併用が必要なケースが多いです。大人の口呼吸改善には、口閉じテープ、あいうべ体操、舌のスポット意識トレーニング、鼻うがいなど、さまざまな方法があります。これらを継続的に行うことで、鼻呼吸の習慣を身につけることができます。口呼吸が改善されると、唇の閉鎖力が回復し、舌の位置も正しい場所に戻り、口ゴボの進行を防ぐことができます。さらに、矯正治療を組み合わせることで、すでに崩れてしまった歯並びを整え、口ゴボを根本的に改善することが可能です。当院でも、成人の方の口呼吸改善と矯正治療を多数行っており、年齢に関係なく治療が可能です。気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。

【院長コメント】

口ゴボは表面だけの問題ではない。鼻呼吸・舌位置から根本改善を

長年、矯正治療に携わってきた経験から申し上げますと、口ゴボは決して表面的な見た目だけの問題ではありません。その背景には、口呼吸、低位舌、唇のクセ、下顎の成長不足など、さまざまな根本原因が複雑に絡み合っています。

特に私が強調したいのは、口ゴボと一括りにしてしまうことの危うさです。実は、口ゴボに見える方の中には、上顎が前に出ているわけではなく、下顎が後ろに下がってしまっているケースが少なくありません。太っていないのに二重あごだったり、下顎の成長が足りていないケースも、口ゴボと表現される方たちによく見られます。

下唇を巻き込んでしまうクセ、口が開いていることで結果として乾いている唇を舐めるクセがよくない習慣となってしまっている場合にも、上あごより、下あごが後退した形になり、結果として上あごのほうが前に出ている印象になっている顔立ちの方たちがいます。

一口に口ゴボとくくってしまわずに、なぜ上顎が前に出ているのか、太っていないのに二重あごのようになっていて、顎のラインがすっきりシャープでないのはなぜなのか、きちんと原因を究明することが、満足度の高い治療につながります。

場合によっては、歯科の矯正治療だけでは満足のいく結果にならず、美容形成外科の分野の力を借りないと、思い描いていたゴールに到達できないことがあります。しっかりとした診査診断、そして治療の組み合わせが大事になりますね。

当院で行っている保田矯正では、歯列を拡大することで鼻腔の通りを良くし、鼻呼吸がしやすい環境を整えています。鼻呼吸ができるようになると、唇の閉鎖力が回復し、舌も正しい位置に戻り、口ゴボの根本的な改善につながっていきます。

きれいになるための矯正治療は間違っていません。でも、私は健康できれいになってほしいと願っています。口ゴボや口呼吸が気になる方、表面的な治療だけでなく根本的な改善を望まれる方は、ぜひ一度ご相談ください。患者様一人ひとりの状態を丁寧に診査し、最適な治療計画をご提案いたします。

【監修】
みかみ歯科医院 院長 印藤 浩子
スタッフ紹介ページ

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